BECCIU.の話が持ちかけられた時どう思われましたか?
新たな挑戦にワクワクする思いが込み上げてきました。 私たちアルフレックスジャパンは日常における家具作りを生業にしていて、一見保守的だと思われがちですが、挑戦する気持ちも忘れたくないと思っています。なぜなら、日常はコロナウィルスほどのインパクトは珍しくとも日々変化していくので、その中で同じものばかりを作り続けるのではなく、新しい家具作りに挑戦することも大切にし続けたいと思っています。
NTチェアで別注カラーを作ること
一方で、プレッシャーもあります。これまで多くのお客様へNTチェアをお届けしてきた中で初めての「別注品」へのチャレンジ。正直、今までNTチェアに愛着を持ってくださった方に喜んでいただけるかプレッシャーもあります。また、革を黄色と緑色に染めることもかなりの挑戦なので職人の腕の見せどころでもあります。アルフレックスジャパンを創業した時や、初めてNTチェアを販売した時もこうしたプレッシャーをうまく力に変えてきました。今回のプロジェクトのプレッシャーもうまく力に変えてお客様へarflexの新たな顔をみせていきたいと思っています。
改めて長年愛されるNTチェアの魅力とは
世代を超えて長く使い続けられることです。1977年の発売以来長く愛され続ける、arflexを代表するチェア。Plan・Do・Seeさんのオフィスで使用しているNTチェアもそうですが、革を編み直し何十年も変わらず使っていただいています。数十年前に購入いただいた椅子をお孫さんが持ってこられて修理をさせていただいた際には、まさに「世代を超えて使い続けていただくこと」を体感しました。 木のフレームとテープだけというシンプルを極めたデザインは、精緻な設計、高度な成形技術、 職人による手作業での編みこみ、どれが欠けても実現し得ない究極の構造といえます 。 革テープの座るほど身体に馴染み、深まる味わいをお楽しみいただきたいです。
※ページTOPの画像はNT SLIMの設計図面です